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Channel: 【漫画】治療日記・元気になるシカ!
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「元気になるシカ!」のご感想で私の性格について触れてくださることについて

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シカの似顔絵の藤河るりです。

36才で卵巣がん(Ⅰc)と診断され卵巣・子宮全摘手術・抗がん剤治療をしたことを漫画にしてます。

治療中のこと、術後のこと、現在のこと、日々のあれこれ。

 
 
 

先日、たまに行くおいしいカクテルを飲ませてくれる素敵なバーのマスターの奥様が癌を患われて抗がん剤治療中だったことを知りました。

 

そしてその奥様がたまたま「元気になるシカ!」のYouTube動画を見てくださっていて、書籍も購入してくださっていたとのこと。ビックリ!

「共感してとても励みになっているようです。ありがとうございます。」

と仰って頂けて、闘病記を書いて本当によかったなぁ、と改めて思いました。

 

 

 

さて「元気になるシカ!」のご感想で、たまに私個人の性格について触れて頂くことがあります。

優しい、性格がいい、前向き…

どれも素敵に仰って頂けてありがたいなと思うと同時に、いつも座りが悪くなります。

 

本当の私はというと…

実際本当に優しいのですが(オイ)

性格にはなかなか難があり、割と不器用で、前向きな時とそうでもない時があり、空気を読むのが下手で人付き合いにも悩みを抱え…そういう生身のシカです。

そんな私と今でも付き合い続けてくれてる周りの人にはいつも感謝してます)(ありがとう)

 

じゃあ自分にとって不都合なところは描かなかったのかというと、そうでもなくて

“治療中の自分が読みたいもの“

で判断してました。

 

知りたい情報

どんな治療をしてどんな症状が出るのか、

その時の気持ちを患者目線で伝えることで、

読んだ人自身が心の整理に繋がり、治療中の息抜きになるんじゃないかと

そしてそれは漫画だからこそできることだと思いました。

 

実際の人が寄り添うことで嬉しいことももちろんたくさんありますが、

気を遣ったり、思うように自分の気持ちを言えなかったり、わかってもらえなかったり、

人が相手だからこそうまくいかない時もあります。

 

でも漫画なら自分のペースで読めて自分のペースでやめられる。

読みながら考えられるし、何度も読み返せる。

読むことで自分と対話できるんじゃないかと思いました。

 

”その対話の邪魔になるような話は描かない”

というのを基準にしています。

逆に対話が必要なんじゃないかと思ったエピソードは、自分としてはためらう話でも描きましたが、結果としてそのエピソードにはご感想を頂き、描いて良かったなと思っています。

 

 

 

治療から9年、

元気になるシカ!①の発売から7年、

私本人も記憶がボヤけてきたところもありますが、

こうやっていまだに読んで頂けてお声をかけてもらえて、あまり人付き合いが上手くない私が漫画を通してお付き合いさせて頂けたことを深く嬉しく思うと同時に感謝です。

ありがとございます。

 
 
 
 
 

 

 

YouTubeマンガ動画

 

 

コミックエッセイ劇場

 

 

 

 

 


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